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銀の猫2017/06/19 13:11

前にも書いた小説「銀の猫」(朝井まかて著)が面白い。江戸時代後半は結構たくさんの老人がいた。いわゆるご隠居と呼ばれる人たち。結構裕福な家柄ではあるが、老人の世話をするのがその家の倅(現代とは逆)というのが通常だったようだ。しかし、それを嫌う人(現代と同じ)も多く、そこで「介抱人」(介護専門人・ヘルパーさん)という人たちが職業として存在した。この小説の「お咲」もその一人で介抱人・女中などの口利き屋(斡旋業)「鶴屋」で働いている。このお咲が、いろいろ介抱人として繰り広げる、複雑な人間の有り様がこの小説になっている。読んでいると現代とあまり変わらないお年寄りと介護の様子が出て来て面白い、というか人間模様(高齢者の生き方、思うこと、わがまま等)は昔も今も変わらないとつくづく思う。


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