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きだみのる2018/10/29 13:08

読書の秋だ。「漂流怪人 きだみのる」(嵐山光三郎著 小学館book)を読んだ。とんでもない怪人だ。後書きから抜粋してみる。

「きだみのるは 、自由を追い求める漂流の小説家である。

社会学者であり 、海の冒険 、女性との恋 、古代ギリシャ哲学者の饗宴を愛し 、獰猛な舌で食べまくり 、ひきしまった明晰な文章 。官能の閃きと 、人並みはずれた腕力と意志で人間の正体をさぐった 。自由の代償は死 、という諦観がある 。文壇の外にいて 、親しくつきあった小説家は開高健と檀一雄 。規格はずれの怪人物である 。」

嵐山の描く「どんきだみのる」の波乱万丈の人生は爽快痛快で面白かった。人間を見る目は正確で深く考えさせられことも多かった。自分の娘「ミミ」(女の子・小学校5年生まで不就学)くんを連れての放浪の旅。この子のことは後に、この子をあずかった三好京三が「子育てごっこ」の小説を書きベストセラーになった。終章においてこのベストセラー真相も明らかにしていて読み応えがあった。



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