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腰斬2018/07/23 12:34

今日ちょっと変な話。文藝春秋に「将軍の世紀」(山内昌人著)というノンフィクションが連載中だ。最近号は家康の時代、後陽成天皇時代に起こった、禁中の不倫密通事件、性風俗の乱れのことが書かれている。そこでの処罰について「腰斬」(ようざん)の刑というのが出てくる。胴のところで真っ二つに斬る刑のことだそうだ。

禁中で起きたこの事件、 天皇の逆鱗に触れた首謀者をこの刑に処すよう家康に求めている。家康は策をいろいろ巡らせて、結局は斬首刑にするのだが、この刑は中国から入ってきたようだ。そこでちょっと江戸時代の死刑についてネットで調べてみた。

下手人(げしゅにん)、死罪、斬罪、獄門(ごくもん)、火罪(かざい)、磔(はりつけ)、武士には切腹など。腰斬はない。

すごい残酷な刑罰があるものだ。しかも当時は大勢の見物客を誘ったという。釜茹で、股裂・・・?

家康は事件が起こるたびに、将軍の力を禁中に浸透させていったことが描かれている。この事件もその一つ。